都内でも雪が降った3月3日、都内某市営プールをお借りして、非常用 生活用水 浄化装置「ウォーターリリーフ」の実液試験を行いました。
前日は気温20℃超えでしたが試験当日は、能登被災地を思い出すような厳しい条件になりました。
水のろ過性能は、水温に大きく左右されます。
たとえば、逆浸透(RO)膜で処理する場合、基準水温25℃に対して、水温が1℃下がると生産水量は3%低下します。
水温が5℃だとカタログ値の約半分の水しか出ないことになります。
パウダーコーティングろ過方式の「ウォーターリリーフ」は、水温による変動がほとんどないのも特徴です。
災害時の避難所の生活用水を計画するうえで、参考になれば幸いです。

雪の中での実プール試験の様子です。様々な現場でデータを採っています。
今回はカセットボンベ式の発電機で動かし、燃料の消費量や消費電力量などのデータも取りました。


もちろん、水質やフィルターの詰まり具合なども測定しています。
消費電力は 315Wでした。
本装置では、処理水に塩素系消毒剤を添加していますので、残留塩素濃度も測定しました。
目標値は遊泳時のプール水並みの 0.4~1.0mg/L ですので、実測値は0.85mg/Lと良い範囲に収まっています。
プールの水をすくうと、小さな虫が動いていました。
塩素での殺菌消毒を、しっかり管理する必要があります。

引き続き、確認と改良改善に努めてまいります。