元日の能登半島地震にてお亡くなりになりました方々にお悔やみ申し上げますとともに、被害に遭われた方々、いまなお不自由な暮らしをされている方々に、深くお見舞いを申し上げます。
今回の地震でのユーティリティ・ソリューションズの活動(中島小学校編)です。
私は医療・福祉系アドバイザーの栗田と共に、1月2日に「生活用水」支援の機材を車に積んで出発し、長野で1泊後、3日に現地(七尾市、志賀町)に入りました。
七尾市内民家
3日から陸路がつながっている能登の市町村や避難施設に電話をかけ、支援を申し入れましたが、数日間は被災地もそれどころではなく、なかなか見つかりませんでした。
そんな折、滞在していたホテルの従業員の方の友人が、七尾市中島小学校で避難生活をし、断水でトイレが流せずに困っていることを聞きました。
そこで1月8日に直接訪問して、プールの水を体育館のトイレ洗浄水に使いたいとの要望を受け、市の担当者、校長先生、教育委員会、消防署などに設置の了解をとって、9日に据付ました。
システムとしては、プールサイドに「非常用生活用水浄化装置」を設置し、プールの水を吸い上げて装置から約90m離れたトイレまでホースを継ぎ足して送りました。
電源は、プールの機械室の壁のコンセントから約40m引きました。
なお、トイレ洗いのため水のろ過処理は行わず、フィルターは入れずに送水しました。
送った水は男女各トイレに分岐し、利用者がバケツに汲んで、自分で流す運営となりました。
また、同じ七尾市の小丸山小学校で、プール水をろ過しシャワー・洗濯に使いたいとのニーズがあったため、中島小学校で使っていた「非常用生活用水浄化装置」を1月19日に別のポンプのみに置き換えて使いました。
洗浄水の提供前後のトイレの様子をご覧ください。
なお、中島小学校にはトレーラートイレ1台(箕面市より、トイレ4室)や、自衛隊の入浴支援(海上自衛隊舞鶴基地より、入浴用水の搬送は航空自衛隊が担当)も入っていました。
プール水ろ過と、トレーラートイレ、自衛隊の入浴支援が、一体化していなかったのが残念です(課題として)。
なお、中島小学校は避難所閉鎖に伴い2月25日に撤収しています。
※他の活動につづく