千曲川が決壊して新幹線基地が浸水した2019年台風19号などで、これまで何度か水害の被害にあった長野県中野市の飼料工場に当時の話を聞かせていただきました。
小学校の同級生が社長をしていて、卒業以来の再会でした。

そのあたりはやはり昔から水害には悩まされているようで、彼の会社も数年に1回、被害が出ることがあるようです。
位置関係の図をご参照ください。


通常雨水は、会社横の水路経由で篠井川~千曲川に流れるのですが、先の水害時には千曲川の水位が上ったため、篠井川の放流ゲートを閉じたことで篠井川の水が行きどころがなく、工場の壁を越えて流入したそうです。
いわゆる内水氾濫です。
その時の大雨は地元で降っていたわけではなく、はるか上流の山のほうだったそうで、被害地域の広さを目の当たりにして唖然となります。

今回、彼にお会いして現場の声や、経営者としてどう考えどう対応するのかなど、経営者目線の話も聞くことができました。
浸水が起きると建物や設備の被害はもちろん、扱うものが飼料なので価値が極端に下がってしまい、数千万円単位の損失がでるそうです。保険や補助を使っても災害に見舞われた年は赤字になってしまうとか。
お気の毒です。

でも従業員と力を合わせ復旧作業をした結果、2~3日で飼料を出荷できたそうです。信州牛に被害が出なくて良かったです。

旧友に少しでもリスク対応のお手伝いができればと思っています。

・位置関係
・通常の様子
・浸水時
・横の水路 
・被害の様子
・災害廃棄物
・できる対策にも限りがあります。(擁壁の打ち増し、逆流防止板)